Taiwan Design Centerに行ってきた。

仕事の関係で、Taiwan Design Center(TDC)というイベントに行ってきました。
このイベントは、台湾で毎年開催されており、美術&工学系の大学が集まって、学生が作成したものを展示するイベントのようです。
今年は4日間開催されるようです。
始めは、学生レベルのものなので、そこまで大きくはないのかなとおもっていたのですがいやはや・・・。これはまた後程。
開催場所は、台湾のイベントではおなじみの台湾世界貿易センター。101の隣のブロックが集まったような形している建物ですね。TPGS(Taipei Game Show)もここでやってました。

Taiwan Design Centerの様子

前述のとおり、そこまで期待してなかったのですが・・・。
実際会場に入ってみるとものすごい熱気!(暑いって意味じゃないよ!)
例えるならば、各大学の学園祭がブースごとに濃縮されて行われている感じ。


まず会場の様子は、通常のイベントのようにブースで別れていて、そのブースごとに各大学の学生作品が展示されている形。
1大学ごとに結構なスペースが用意されていて、規模的にはTGSが毎年行われている幕張メッセのホールが3つ分(1建物分)くらいって感じです。
今回は時間がなくていけなかったんですが、エキシビジョン用のホールもあって、そちらも1ホール分つかっているため、合わせると、TGPS並みの規模になりそうです。


客層は主に中学生〜大学生。金曜日だったということもあり、社会人の人数は少なめでした。
画像はホールを2階から撮影したもの。


入口で集合する学生。学生は授業で来てるのかな?
そういえば台湾の学生はかわいい子多かった気がします。はい。


こっちは会場内の写真。人多いですねー。


展示物その1。こういうの好きなのでなんとなく。


展示物その2。ドナルド・・?


展示物?その3。
このおにーさんたち、ここでずっと直立不動なのです・・・。
女子中学生からほっぺたぷにぷにされてました。


各大学のゲーム制作事情

今回TDCに訪れた目的は、仕事でゲーム制作を教えている学校の発表会があるので、そのサポートを行うためなのですが、それはひとまず置いておいて、まずは各大学のブースに出ていたゲームをざっくりと評価。
本当はムービーをいっぱいとってきたのですが、アップロードするのが面倒なのです・・・。

※デザイン系のイベントではあるのですが、ゲームもCG映像作品の一つとしてその中に入っています。なので、衣装や工学デザインの横でゲームが動いていたりします。



当然といえば当然なのですが、台湾はPCゲームが盛んな国なので、多くのゲームはPCプラットフォームでの作品でした。その次に多かったのはWiiのゲーム(といっても3つ程度)。日本だとXNAiPhoneがこのあたりに食い込んでくるのですが・・・。そういえばXbox360の作品はどこにもありませんでしたね。iPhoneの作品は2つくらいあったでしょうか。


評価としては、ほとんどの大学がやっぱり出来がしょぼい。
もはや2Dゲームはほとんどありませんでしたが、3Dゲームでもグラフィックスが弱いですね。
さすがにスクラッチで書いてるとは思いませんが、所詮は学生作品だなーという認識。
ただ、南科大学というところは、Unity3D使ってたり、Torque3D使ってたりで、結構きれいで、ゲームとしてもなかなか面白そうなものが出来上がってました。
Unityは、まぁUnityっぽいなぁって感じだったんですが、Torqueで作ってあるやつはなかなかクオリティ高かったですね。Torqueは約10万円で購入できるみたいなので、会社で稟議とおして、どんなものか研究してみたいところですね。

ゲームはこんな感じのゲーム。


ちなみに映像作品で、大同大学のSuperAlpacaBrosってやつに吹きましたw
とりあえず画像はっとくので、どんなものかはお察しの通り・・・w
この指導教官が、うちらの担当の教官なので悲しい・・・。
頼むよ先生!いや、おもしろかったけどw

目的のゲーム発表

発表自体は、2階の会議室で行われました。
結構大きな会議室で、大学の一番大きな教室くらいのイメージですね。
ここに9時ちょい前くらいにきて、学生たちの作品を確認。
この1週間でかなりいい感じにアップデートできていたので、よかったと思います。
やっとグラフィックとゲームが融合してきた感がありました。
そして、2時間程度様子見したあとで、特に問題なさそうだったので、上記の展示を回ってきました。

学生準備中。


午後は13:30から開始だったのですが、ご飯が遅れて14:00から参加。
会場は関係者が多かったのは多かったのですが、ほぼ満員な感じでした。
プログラム自体は淡々と進み、偉い人の挨拶から学生の作品プレゼンテーション*6。
途中、学生作品がクラッシュするアクシデントに見舞われ、1組だけデモプレイせずに終了。
デモは会場内に設置してあるので、そこでやってもらうということで問題なかったと思いますが、ちょっともったいないなーと思いました。


あと、急だったんですが、講師からのコメントも要求されたのでしゃべってきました。
上に書いたエンジンの話も交えつつ、プログラマとしては、エンジン使う側に回るんじゃなくて、エンジン作るくらいの意気込みをもとうぜ、って話をしました。それくらいのレベルまでみんな頑張ってねーというメッセージのつもり。
というか、急すぎて通訳学生に頼むとか・・・。コメント必要ならちゃんと事前に言ってくれw


写真は載せたいけど、載せるといろいろまずそうな気がするので、載せない方向で。

まとめ

Taiwan Design Centerみたいなイベントは、ぜひ日本でもやってほしい!
これは学生にとってモチベーションにもなるし、企業から見てもどの学生が素晴らしいかが一目でわかるので、非常にいいマッチングのシステムだと思います。
大学の先生の話では、ここまでやってるのは台湾くらいだろう、とのことで。

発表会終了後、学生にヒアリングしたら、多くのゲーム開発会社の人が、ぜひうちに来てくれ!ということで、ゲーム開発会社側から学生に名刺交換を依頼したくらいのようで。それも1件ではなく、数十件レベル。すばらしい。

自分たちの仕事としても、彼らのためになっているし、台湾のコンテンツ業界の底上げにもなっていることを実感させられたイベントでした。


次回も機会があればぜひ参加・・・というか、やっぱり日本でも同じことやってほしいですね!

おまけ

その1

兵どもが夢のあと。
こういうみんなが去った後の会場ってのはTGSとかもそうなんですが、哀愁漂ってて好きです。

その2

会場2階のファミマ(昼時)。
人多すぎだろ・・・。